診療のご案内

『こんなに体の調子が悪いのに、どこの病院に行って検査しても異常がないと言われ、困っています。』という患者さんに、漢方治療が効果を示すことがあります。
これは、いわゆる現在の医療(西洋医学)では検査結果に異常がなければ治療の対象とはなりにくいのですが、東洋医学では『正常』と『病気』の中間の状態に対しても幅広く対応しているため、患者さんが体の異常を感じて症状を訴えていれば治療対象となるからです。
概念的には、西洋医学は『病気、病態を科学的に診断し異常な部分を治療する医学』であり、東洋医学は『病気を抱えた病人を診断し、その人の体の歪み部分を個々別々の対応で回復させる医学』と言えます。

西洋医学の特徴

  • 病気や症状の原因をさぐり、診断名をつけて治療が行われます。
  • 複数の症状がある場合には、それぞれの症状ごとに投薬などの治療が行われます。
  • 感染症や救急処置を必要とする急性期疾患や手術が必要な疾患は、西洋医学が第一選択とされています。

東洋医学の特徴

  • 病気は全身の歪みが局所の症状として現れるため、治療は全身の歪みを取り除くことが中心となります。
  • 複数の症状がある場合にも、それら症状を持った人の体全体を眺め、個々人ごとの体質や症状にあった投薬・治療が行われます。
  • 同じ病名でも、用いる薬や治療方法は個人ごとに異なります。

    東洋医学(漢方薬)に適した疾患

    検査結果にあきらかな異常がない体質性疾患や、不定愁訴、慢性期疾患などに良く使われます。
    一般に次のような疾患に対して、使用頻度が多いです。
     
    • 自律神経失調症・不定愁訴症候群
      (めまい、のぼせ、冷え、むくみ、めまい、不眠、異常な発汗など)
    • 風邪
    • アレルギー性疾患
    • 慢性胃炎
    • 高齢者の腰痛・下肢痛、夜間頻尿
    • 便秘

    漢方薬の飲み方

    当院では、『エキス剤』を中心に処方しております。
    多く漢方薬はお湯に溶かして、空腹時に飲むことが勧められています。
    漢方薬は本来、乾燥させた植物などをお茶のようにお湯で煎じて飲む『煎じ薬』です。
    しかしこれでは手間がかかるため、『エキス製剤』はこれら煎じ薬の有効成分を生成して粉末状の薬にしたものです。
    これらをコーヒーに例えますと、コーヒー豆を煎ってドリップして飲むのが、
    『煎じ薬』に相当します。
    インスタントコーヒーは、『エキス剤』に相当します。
    インスタントコーヒーの粉を、そのまま飲む人はいないと思います。
    このように、『エキス剤』も本来お湯に溶かして飲むのが原則です。
    ただ、お湯にとかして飲むのが困難な場合には、内服しないよりは、『エキス製剤』そのまま水で飲むのも仕方がないでしょう。
    漢方薬は空腹時に服用することが原則とされていますが、飲み忘れが多い場合には食後の服用もまったく効果がないわけではありません。

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